WindowsでRubyを始める方法

先日WindowsでRailsを使う方法について書いたが、ここではWindowsRubyを使う方法についてより詳しく紹介する。

まず、WindowsRubyを使う方法はいくつかの種類があって、初心者はどれを選べばいいのかよくわからないと思う。私はいつも初心者にはActiveScriptRubyを紹介している。インストールやアンインストールが簡単な上に、Windowsに対して余計なことを行わないのがよい。PATH環境変数やらを勝手にセットしないので、変な混乱が起こりにくい。またパス環境を設定した状態でコンソールを開いてくれるショートカットを用意してくれるので、インストール後すぐに動作確認ができる。

ActiveScriptRubyの入手

http://arton.hp.infoseek.co.jp/indexj.htmlにて配布されています。2008年1月時点での最新版はActiveScriptRuby 1.8.6(111)です。上記サイトからActiveRuby.msiをダウンロードしてくればOKです。

インストール

ダウンロードしたActiveRuby.msiをダブルクリックして起動します。

すると次のようにActiveScriptRubyのインストーラーが起動します。メッセージは英語ですが手順は簡単です。手順としてはメッセージに従い「Next >」ボタンを3回押すだけです。以下に具体的な流れを紹介します。

SS(あとで張る)

「Next >」をクリックしてください。

次にインストール先のディレクトリをする画面になります。

SS(あとで張る)

「Next >」をクリックしてください。デフォルトでは「C:\Program Files\ruby-1.8\」にインストールされます。

SS(あとで張る)

最後にインストールを開始するかどうかの確認があります。ここでも「Next >」をクリックしてください。

インストールが始まります。次のような画面になったら無事にインストール完了です。

SS(あとで張る)

ここでも「Close」をクリックしてウィンドウを閉じてください。

これでActiveScriptRubyのインストールは終了です。

アンインストール

アンインストール(ActiveScriptRubyをパソコンから削除する)の手順は次の通りです。

コントロールパネルからActiveScriptRubyを削除します。gemコマンド等で後から追加したライブラリファイルは自動的には削除されないようになっているので、すべてのファイルを完全に消したい場合はActiveScriptRubyをインストールしたディレクトリ(デフォルトではC:\Program Files\ruby-1.8)を削除してください。

動作確認

「スタート」→「すべてのプログラム」→「Ruby 1.8」→「ruby console」をクリックして「ruby console」を起動します。「ruby console」が起動すると、次のようなコマンドプロンプトが開きます。

SS(あとで張る)

コマンドプロンプトに次のように入力してください。

ruby -v

入力したら、Enterキーを押してください。「ruby -v」というのはRubyのバージョンを表示するコマンドです。ActiveScriptRubyがインストールされていれば、次のように表示されます。

SS(あとで張る)

次の文字がRubyのバージョンを表しています。

ruby 1.8.6 (2007-09-24 patchlevel 111) [i386-mswin32]

これで動作確認は終了です。

作業フォルダの準備

Rubyを動かすためにはRubyスクリプトが書かれたソースファイルが必要です。まずはソースファイルを置くための作業フォルダを準備しましょう。

Cドライブにworkという名前のフォルダを作成します(ここではCドライブにworkというフォルダを作成しますが、フォルダの場所や名前は違ってもかまいません)。

SS(あとで張る:エクスプローラでC:\workを開いているところ)

次に「ruby console」のショートカットをworkフォルダにコピーします。以下の手順でショートカットを用意しておくと、簡単に作業フォルダにあるソースファイルを実行できるようになります。

「スタート」→「すべてのプログラム」→「Ruby 1.8」にある「ruby console」を右クリックしてから「コピー」を選択し、workフォルダの中に貼り付けてください。

SS(あとで張る:エクスプローラでC:\workを開いているところ。コピー済み)

workディレクトリにある次にコピーした「ruby console」のプロパティを開いてください(右クリックして「プロパティ(R)」を選択する)。

SS(あとで張る:ruby consoleのプロパティ)

「作業フォルダ(S)」欄を空欄にして「OK」を押してください。

SS(あとで張る:ruby consoleのプロパティ:空欄にしたところ)

もう一度「ruby console」のプロパティを開いて確認してください。上の写真のように「作業フォルダ(S)」欄が空欄になっていればOKです。

作業フォルダにコピーした「ruby console」を起動してみましょう。

SS(あとで張る:コマンドプロンプト:)

最後に「C:\work>」と表示されていればOKです。これで作業フォルダの準備が整いました。

ソースファイルを作成する

次にエディタを使って、次のように書かれたテキストファイルを作成してください。

hello.rb

puts "Hello, World"

SS(あとで張る:上記ソースを打ち込んだエディタの画面)

ファイルの名前はhello.rbとし、作業フォルダ(C:\work)に保存してください。

SS(あとで張る:エクスプローラでC:\workを開いているところ:hello.rbがある)

ソースファイルhello.rbが準備できたら、作業フォルダにある「ruby console」を起動してください。コマンドプロンプトが起動したら次のように入力してEnterキーを押してください。

ruby hello.rb

ソースファイルが正しく書かれていれば次のように表示されるはずです。

SS(あとで張る:Hello, World)

コマンドプロンプトに表示された「Hello, World」は、今実行したRubyプログラムが出力したものです。